2017-06

日経平均株価15,000円の攻防

6月28日(火)20:40

大引け

日経平均株価

15094.71(9:00)

15443.82(12:41)

14987.79(10:09)

15323.14(15:15)

前日比△13.93 +0.09%

TOPIX

1208.57(9:00)

1233.65(12:41)

1198.57(10:09)

1224.62(15:00)

前日比▼1.14 -0.09%


値上がり銘柄数 1000


値下がり銘柄数 835


新高値銘柄数 33


新安値銘柄数 298


騰落レシオ25D 92.7


日経平均25D乖離率 -5.89


TOPIX25D乖離率 -6.21


日経平均株価は小幅高で2日続伸

前日の欧米市場が大幅続落となり
売り優勢で始まりました

寄付 15094.71(9:00)▼214.50

ドル円相場が101円台後半の円高を嫌気して
300円を超える下げになりましたが

安値 14987.79(10:09)▼321.42

売り一巡後は切り返しに転じ、後場寄り直後は
15400円台に乗せる場面がありました

高値 15443.82(12:41)△134.61

大引けにかけては上げ幅を縮小しましたが
日経平均株価は小幅高で2日続伸して引けました

大引 15323.14(15:15)△13.93


イギリスのEU離脱の世界市場の混乱は続き連日の欧米株下落になりましたが、
先に大きく売り込まれている日本市場は、本日日経平均株価15,000円割れでは
先物買いが断続的に入り、下げ幅を急速に縮小しプラス圏まで切り返しに転じました。
安値 14987.79(10:09)▼321.42
高値 15443.82(12:41)△134.61
本日の日経平均株価の値幅 456.03円

この上昇は、15,000円を割り込んだところでは公的資金の買いが入るのではないか
との思惑が働き、その警戒感から海外短期筋の買いが入ったとする説と
GPIFを中心とする公的資金の買いが入っていたとする見方も成り立ちます。
いずれにしましても、円高を背景に収益悪化懸念から、年初来安値14864.01円まで
売り込まれたことで、かなりの底値水準になったとが考えられます。

これだけのショック安直後で後遺症は残り、回復までもう少し時間が
かかりそうですが証券、金融、保険セクター、欧州関連の日立、マツダが底入れとなれば
相場は織り込み済みとなるでしょう。

イギリスショックでイギリス以上に下がる日本市場は、いったいなんだろうと
考えるのですが、これが日本らしさなのでしょう。
日本市場は、日本人が実効支配しているのではありません。
海外短期筋が買えば上昇し、大きく売り込めば大幅下落につながります。
すべてメインプレーヤーの動向次第です。
現在では世界中の投資家のヘッジ売りの巨大マーケットとなりました。

急速な円高を背景に、輸出企業を中心に減額含みとなっても
日経平均株価15,000円割れはかなりの割安水準です。
海外短期筋といえども15,000円以下を大きく売り込むことは至難の業です。
日経平均株価15,000円割れは、かなりの底値水準といえます。
暫く底値を固めながら次の材料を待つという場面です。

日経平均株価短期的レンジ
下値 15,000円割れ水準
戻りメド①15,500円前後
戻りメド②16,000円水準
16,000円を超えて上昇するのは、もう少し時間がかかりそうです。


産業構造の大変革と世界的なリスク要因の多発、激動の時代
現在は第4次産業革命期と言われています。
世界経済のけん引役である米国市場の時価総額上位は
旧グーグルなどの新しいイノベーション産業銘柄が上位を占めています。
それに対して、日本の時価総額上位銘柄は
7203トヨタの16兆6600億円を筆頭に今後大きな成長余力に欠ける
大企業が名を連ねています。

時価総額上位20銘柄
7203トヨタ自動車
9437NTTドコモ
9432NTT
2914JT
9433KDDI
9984ソフトバンク
8306三菱UFJFG
6178日本郵政
7182ゆうちょ銀行
6267ホンダ
7201日産自動車
8316三井住友FG
6861キーエンス
7751キャノン
3382セブン&アイ
8411みずほFG
9022JR東海
9020JR東日本
6758ソニー
4503アステラス製薬

これらの時価総額上位銘柄は言うまでもなくGPIFなどの公的資金が
保有、運用していますが、昨年からの産業構造の大変革と世界的な
リスク要因の多発により、従来のコア銘柄に投資するリスクが大きくなり
投資魅力が少なくなってきたように感じます。

一言でいうと「ハイリスクローリターン」です。
1年前までは、円に1度~2度の暴落の底値付近で、時価総額上位の
コア銘柄を買えば余程の悪材料が出ない限り、ほぼ確実に儲かりました。
しかし、現在では海外短期筋の貸し株を使っての空売りで上値は限定的で
下値は新興銘柄並みになりました。

「天井3日、底100日」という有名な相場の格言があります。
これは天井が3日で底が100日ということではなく
相場の天井は短くて、苦しい底(低迷期)が非常に長いということです。

1年前までは底値で証券株とメガバンクを買えば十分儲かりました。
現在は産業構造の大変革と世界的なリスク要因の多発、激動の時代で
中心銘柄であるメガバンクと大手証券株は投資の魅力が激減してしまいました。
それぞれの業界トップ銘柄の月足チャートを見れば今の日本市場が
一目瞭然でわかります。

8306三菱UFJFG
円安株高のアベノミクス相場が始まりは、12年12月の大陽線で確認できます。
月足で30本15年6/1高値936.8円で天上形成後、高値圏でもみ合いが続きました。
8月の大陰線で2年半余り続いたアベノミクス相場は終わりを告げ
直近まで長期低迷気になっています。
現在は欧州金融機関暴落とマイナス金利下での収益悪化を株価が織り込みに入っています。

8604野村HD
欧州向けの比率が高いため、それを嫌気して連日の安値更新です。
もはや日足チャートでは株価が見えず、週足と月足を見て判断しなければなりません。
現在の株価位置はアベノミクス相場以前の民主党政権下の株価位置になっています。
現在の日本市場低迷と年後半の日本株の行方を株価が織り込んでいます。


上昇相場に転じると株価はかつてつけた高値を目指して上昇し
下げ相場に転じるとかつてつけた安値に戻ることになります。
このことを相場格言で
「株価は元の古巣に戻る」「株価の里帰り」といいます。
正にメガバンクも大手証券株もこの相場格言通りの値動きになっています。

イギリスEU離脱以降は、ドル高円高かつ円高ドル安になっています。
つまり円の独歩高で、米国利上げが遠のき、今後も円の高止まりが
続く可能性が高いということです。
昨年までのアベノミクス相場の特徴は、円安による増収増益での株高でした。
これが根本から大きく崩れ、今では円高株安に転じました。

ゼロ成長の日本経済にとって時価総額上位銘柄は今後も大きな上昇は期待薄です。
売られすぎればそれなりに戻し、戻したところでは海外短期筋の貸し株を使った
空売り攻勢の餌食になります。

第4次産業革命期に入った現在、従来の大型株投資ではなかなか利益を上げられません。
これから数年間は、成長の見込める小型株、夢を買える小型株、3年後5年後も
成長の期待できる小型株の底値圏を待伏せる投資手法に刷新します。
これが時代の流れです。

本日も待伏せの値段には入らず、何も買いませんでした。
焦らず年に1度~2度の底値圏をじっと待ち続けます。
日本市場を売って、売って、とことん叩き売る海外短期筋の手口を
考えたうえで投資に臨まなければ今の日本市場ではなかなか勝てません。
従来の底値買いのコア銘柄だった証券、銀行、保険は当面見送り方針です。
大型株投資も極力控えます。
夢のある小型成長株の底値買いのための待伏せに徹します。


次回は、6/29(水)16:00頃更新いたします。

イギリスのEU離脱後の注目点
①各国の政策協調
②円高の行方

東証1部上場企業のEU向け売上比率は4.5%程度です。
電機、精密、機械関連企業は、10%超と算出されているため
イギリスのEU離脱の影響が落ち着くまでは
電機、精密、機械関連企業の売り圧力が大きいため
値ぼれ買いは危険です。
欧米の銀行株が暴落しています。
日本のメガバンクは健全ですが、機関投資家のリバランスにより
今後も証券、銀行、保険セクターは注意が必要です。

米国の対日ドル安政策、日本の対ドル為替介入の制限
米国利上げ確率の低下、等様々な円高要因があるため
当面円安にはなりにくく、輸出関連銘柄はもうしばらく
弱含みとなりそうです。
買ってはいけない業種として、電機、精密、機械があげられます。

これからの重要イベントと不安要因
①欧米株の一段安のリスク
②中国経済不安の再燃
③米国経済の頭打ち(欧州経済の頭打ち)
④7月の米国FOMCと日銀政策会合の行方
⑤ギリシャなどの金融不安の再燃
⑥参議院選挙の与党の選挙結果
⑦7/29GPIFで巨大損出発覚による地合い悪化のリスク

市場の期待
①日銀追加緩和
②秋の財政出動の規模10兆円超

7月のイベント
7/8米国雇用統計 前回が急速に悪化したため今回の指標は重要
7/10参議院選挙 自民が苦戦すると日本株売り要因
        (海外投資家は政局に敏感です)
公的資金の株価買い支えは選挙までかもしれません
7/15 中国4-6期GDP発表
7/18~7/21 米国共和党代議員大会(オハイオ州クリープランド)
7/24 クリントンキャッシュ米国で上映(クリントン叩き)
7/25~7/28 米国民主党代議員大会(ペンシルバニア州フィラデルフィア)
7月から大統領選挙が本格的に始まります。
トランプ氏優勢となれば日本にとっても株式市場にとっても逆風となります。
7/26~7/27 米国FOMC
7/28~7/29日銀金融政策決定会合(展望レポート中間評価)

7月 米国4-6月期決算発表 減額修正予想(米国株リスク要因)
7月 ギリシャ債務の行方
7/29 GPIF2015年度実績発表
  通常7月上旬発表ですが、参議院選挙前は避け7/29になりました。
  現時点での大手証券の試算では、5兆円を超えるマイナスになる見込み。
  この規模はリーマン以来のマイナスになるため、国内で議論が予想され
  7/10参議院選挙苦戦となれば、GPIF運用損出をはやし立てて
  海外短期筋の売り要因になる可能性あり
7/29 米国4-6期GDP発表
7/29 ユーロ圏GDP発表

証券3社の今年度企業業績見通し(6/9)
野村、大和 下方修正
想定レンジが108円~110円の為、直近の円高が続くと再減額修正必必至

野村 16年度経常増益率2.9%増益予想 (前回予想7.2%)
ドル円相場108円前提
17年度経常増益率11.4%増益予想

大和 16年度経常増益率2.6%増益予想 (前回予想4.1%)
ドル円相場110円前提
17年度経常増益率8.6%増益予想

日興 16年度経常増益率6.0%増益予想 (前回予想5.9%)
ドル円相場110円前提
17年度経常増益率9.7%増益予想


2016年IMF世界経済見通し(4/12改定)
世界の成長率3.2%に減速
イギリスEU離脱後は再減額修正

世界全体2016年3.2%▼0.2% 2017年3.5%▼0.1%
日本2016年0.5%▼0.5% 2017年ー0.1%▼0.4% 

米国2016年2.4%▼0.2% 2017年2.5%▼0.1%
ユーロ圏2016年1.5%▼0.2% 2017年1.6%▼0.1%
中国2016年6.5%△0.2% 2017年6.2%△0.2%
インド2016年7.5%±0 2017年7.5%±0
ロシア2016年ー1.8%▼0.8% 2017年0.8%▼0.2%
ブラジル2016年ー3.8%▼0.3% 2017年0.0%±0

日本2016年成長率アジア向け輸出減、個人消費停滞で0.5%予想
2017年は消費増税で個人消費低迷でー0.1% マイナス成長予測
世界経済は減速中、高止まりしている米国株の下落リスク
中国経済下振れリスクを頭の片隅にとどめておくべきでしょう。

為替水準と外部要因で海外短期筋がどのような策を取るかで大きく変わってきます。

2/12日経平均EPS1152.86円日経225PER12.97倍
2/19日経平均EPS1148.72円日経225PER13.90倍
2/24日経平均EPS1155.83円日経225PER13.77倍
2/26日経平均EPS1151.38円日経225PER14.06倍
2/29日経平均EPS1150.52円日経225PER13.93倍
3/2 日経平均EPS1154.14円日経225PER14.51倍
3/4 日経平均EPS1151.20円日経225PER14.78倍
3/7 日経平均EPS1155.93円日経225PER14.63倍
3/11日経平均EPS1159.40円日経225PER14.61倍
3/16日経平均EPS1173.08円日経225PER14.47倍
3/18日経平均EPS1169.57円日経225PER14.30倍 
3/25日経平均EPS1131.25円日経225PER15.03倍 
4/1 日経平均EPS1119.40円日経225PER14.44倍
4/5 日経平均EPS1118.98円日経225PER14.06倍
4/8 日経平均EPS1104.85円日経225PER14.32倍
4/13日経平均EPS1103.86円日経225PER14.84倍
4/15日経平均EPS1103.86円日経225PER14.84倍
4/19日経平均EPS1097.88円日経225PER15.37倍
4/22日経平均EPS1098.97円日経225PER15.99倍
4/27日経平均EPS1111.21円日経225PER15.56倍
4/28日経平均EPS1092.14円日経225PER15.26倍
5/6 日経平均EPS1091.24円日経225PER14.76倍
5/10日経平均EPS1098.49円日経225PER15.08倍
5/12日経平均EPS1140.94円日経225PER14.59倍
5/13日経平均EPS1191.88円日経225PER13.77倍
5/17日経平均EPS1195.46円日経225PER13.93倍 
5/20日経平均EPS1193.75円日経225PER14.02倍 
5/25日経平均EPS1190.15円日経225PER14.08倍
5/30日経平均EPS1192.73円日経225PER14.31倍
6/2 日経平均EPS1192.41円日経225PER13.89倍
6/8 日経平均EPS1195.38円日経225PER14.08倍
6/10日経平均EPS1198.65円日経225PER13.85倍
6/15日経平均EPS1198.76円日経225PER13.28倍
6/20日経平均EPS1198.60円日経225PER13.32倍

6/20日経225PER13.32倍
15965.30÷13.32=1198.60
日経平均PERは日経新聞投資指標から抜粋

以前から6月~7月以降世界同時株安に注意と
お伝えしておりましたが、イギリスのEU離脱で大波乱になりました。
為替が急速に円高進行(円の独歩高)になったため
しばらく日経平均PERは一時的に機能しなくなり
当面は、日経平均PBRの方が株価判断の目安になります。
日経平均PBR1倍水準の目安として14600円台
これが目先のレンジ下限と想定されます。
しかし、相場にはオーバーシュートがつきものです。

2015年9月以降
日経225PER
レンジ上限 11/19 15.73倍  12/30 15.57倍 2016/4/22 15.99倍
レンジ下限 1/21 13.32倍 2/12 12.97倍

17/3期減収増益予想になりましたが、為替変動による下振れの場合
今後の2017/3期減益分を加味(為替次第 -8%として)
1198.60×0.92=1102.71

円高進行による減益の場合
中長期日経平均株価レンジ 日経225PER12.97倍~15.99倍
1102.71×15.99=17632.33
1102.71×12.97=14302.15

2016年後半(7月~12月)日経平均想定レンジ
レンジ上限値 17632.33円
レンジ下限値 14302.15円

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個人投資家の1人として「株式投資勝利の法則」を通じて1人でも多くの読者の皆様が
より良い成果を上げられますことをお祈り申し上げます。

「株式投資勝利の法則」


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コメント

毎日のブログ更新楽しみにしております。
安心できる大型株しか買ったことがなくて、今回の暴落で、非常に頭をうち 痛い思いをしました。
先生のおっしゃる夢のある小型成長株とは、どのようなものでしょうか?
ヒントになる言葉を頂ければ、ありがたいです。あつかましくて申し訳ございません。

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プロフィール

k124816

Author:k124816
1974年高校1年で株式投資を始める。
順調に儲かったが、大学時代に仕手株投資で、8ケタの損出。その後30歳代で10ケタ近くの損出。
その苦い経験から 
「株式投資勝利の法則」と「秘伝指数表」を使って勝ち続ける法則を実践。

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